
SNS、特にXをやっていると、株式投資の爆益報告が並びます。
「ほんとにこんなに儲かっている人いるの?」
こんな風に感じたことがないでしょうか。
これらは「社会的比較理論(Social Comparison Theory)」と、それに伴う「SNSによる認知の歪み」として心理学的に説明できるそうです。
❶社会的比較理論とは自分の意見や能力を判断するために他者と比較する傾向があるという考え。特にSNS上では、以下のような比較が起こりやすいといいます。
- 上方比較(upward comparison):自分より成功している・優れていると感じる人と比べて劣等感を抱く
- 下方比較(downward comparison):自分より劣っていると感じる人と比べて安心する
SNSの「爆益報告」は、上方比較を強烈に刺激すると。確かに。
❷【SNSの特性】なぜ「ほんとにこんなに儲かってるの?」と思うのか?
これは「自己呈示(Self-Presentation)」や「印象管理(Impression Management)」の影響といいます。
- SNSは自己の成功を誇示する舞台になりやすい
- 人はフォロワー数や承認欲求を満たすため、一部の成功体験だけを切り取って投稿する傾向がある
- 失敗や含み損はあまり語られないため、「全員が勝っているように錯覚」する
つまり、「ほんとにそんなに儲かってるの?」という感覚は、極めて健全かつ現実的な疑念とのこと。やっぱりね!!
❸【感情の影響】自己効力感と疎外感の低下
このようなSNS環境は、以下の心理的影響を与えるといいます。
- 自己効力感(self-efficacy)の低下:「自分にはこんなに儲ける力がない」と思い込む
- FOMO(Fear of Missing Out):自分だけ乗り遅れている不安
- 孤独感・無力感・妬み・自己否定感などのネガティブ感情
これらは特にFIRE後など、孤独な時間が増えるとより強調されやすくなるとのこと。やばいじゃん(笑)
思い当たる項目はありましたか?
私はありまくりです。
最後に、これらの対処方法だそうです。結構カンタン。
(1)「統計的錯視」を理解する
- 爆益報告は“母数の錯覚”。市場平均ではなく、SNSで目立つ勝者が偏って見えるだけ。
(2)タイムラインの設計
- ミュートやリスト化で、「情報ダイエット」を意識する。
- 有益で冷静な視点の投資家や心理学者をフォロー。
(3)「自分の軸(investment thesis)」に立ち返る
- SNSは“雑音”と認識し、自分の運用方針・FIRE設計書に戻る。
- 比較ではなく、成長・学習への自己注目(self-focus)に切り替える。
これなら、少し意識するだけでできそうですよね。
まとめると、SNS上の爆益報告に違和感を覚えるのは、正常な認知的・感情的反応だそうです。
むしろ、それを冷静に疑問視できていることが、資産運用において非常に大切な「メタ認知能力」を示しているともいえるらしいです。
したがって、SNSの爆益報告「全員勝ってるように見える病」にかかったと感じたら、「おお、私って冷静じゃん」と思いながら、対象方法を実行したいです。