
今回は、インデックスファンドの信託報酬引き下げ競争の終わりを告げる出来事のお話しです。
◼︎三菱UFJ国際投信のeMAXISシリーズが手数料最低を約束!
2017/02/08、投信業界の雄、三菱UFJ国際投信がついにやってくれました。
それは、日本と外国の株式と債券に投資するインデックスファンドの信託報酬を業界最低に連動させると言うものです。
インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんのツイートはこちら
eMAXISシリーズのインデックスファンド4本を信託報酬を業界最低に連動させる!?https://t.co/IXpCsx0BJO#インデックス投資 #インデックスファンド
— 水瀬ケンイチ (@minasek) 2017年2月8日
TOPIXインデックス
国内債券インデックス
先進国株式インデックス
先進国債券インデックス
の伝統4資産に投資する4本のインデックスファンドの信託報酬を、常に業界最低にするというものです。
取り敢えず、現在の業界最低と同じ信託報酬率を設定し、その後は更に低い信託報酬のインデックスファンドが出て来たら、同率まで追随するということです。
この、業界最低に追随するというのは、多くの投資家を引きつけると思います。
というのも、このeMAXISシリーズの4本に投資さえしておけば、今後のコスト競争の中で、「あっちのファンドに乗り換えようか」とか、「売却したら利益が出て課税が厄介だ」とか、「損失が出るから損益通算で他のファンドも売却するか」のような、投資をめぐるさまざまな悩みから解放されることになるからです。
真に長期投資に向いたインデックスファンドと言えるかもしれません。
これぞインデックスファンドのリーサルウエポンあるいはターミネーターと言えるのではないでしょうか。
◼︎ライバル会社が取るべき選択肢は限られる
さて、ライバル会社はどうするべきでしょうか。
以前より当ブログで申し上げて来ましたが、安値競争で取りうる術は限られています。
三菱UFJ国際投信の方がこの記事を参考にされたかどうかは定かではありませんが、以下のような戦略をお勧めしていました。
ブログ記事【投資信託】ニッセイアセットの信託報酬引き下げについて
後発の低コストファンドを設定した各社にとっては誤算だと思います。ですが勝ち目がないわけではありません。2番手、3番手に甘んじるくらいなら、ニッセイアセットと全く同水準に設定するのです。その時点ではじめて品質勝負になりますし、ブランド力がある方が勝つのです。
この三菱UFJ国際投信の行動に対し、ライバル会社が取れる戦略は以下の通りと考えます。
◼①ガチンコで更に低い信託報酬を取る(業界最低水準維持宣言付き)
◼︎②三菱UFJ国際投信と同じ信託報酬率とする(業界最低水準維持宣言付き)
◼︎③利益のある現状を維持する
①を定期的に行う場合、たとえ三菱UFJ国際投信に追随されたとしても、チャレンジャーとして業界内で一定の存在感を示すことができるでしょう。
たとえ数日間でも、三菱UFJ国際投信よりも低い信託報酬となるならそれもありかなと、その投信会社のインデックスファンドを選択する投資家も一定程度現れると思います。
②の場合、以前の記事にも書きましたが、品質勝負、ブランド力勝負となると想像します。
また、販社の数や広告宣伝の量によって優位に立てる可能性があります。
③の場合、信託財産はそれほど増えない(むしろ低減傾向になる可能性が高い)かもしれませんが、下手に価格競争に巻き込まれず、しばらくは安定的な収益を稼ぎ続けるでしょう。
①と②の場合は、少なくとも三菱UFJ国際投信と同じ程度の、業界最低水準を維持するという宣言は必要でしょう。さもなければ、そのファンドを選択する理由がありません。つまり、今後も引き下げられることが約束されている三菱UFJ国際投信を選択する方が良いからです。
今後も、インデックスファンドの信託報酬をめぐる各社の動向から目が離せません。
最後にもう一度インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんに登場いただきましょう。
いいねを3回ぐらい押したかったです。
米国に遅れること約10年、私たちは日本における「投信コスト革命」の最終局面に立ち会っているのかもしれない。あれ?目から汁が…
— 水瀬ケンイチ (@minasek) 2017年2月8日